2022年5月1日日曜日

春の味は“苦味”・・・?

味には、塩、甘、酸、旨味・・があります。 漢方では、春の味として“苦味”としています。 春の季節の食材に、菜の花などの、苦みの多い食材が多くなります。 “苦味”は、自然界では、“毒”にあたります。 人の身体は、“毒”を感じると、排除しようと、消化器が動き始めます。 漢方では、その働きを利用して、毒でない“苦味”を体に入れることで、消化器を動かして、 胃腸の働きを高めることに利用しています。 “酸っぱみ”は、自然界では、“腐ったもの”です。 同じように、早く出そうと働きます。 これを利用して、懐石料理では、食事の初めに、酢の物を出して、食欲を出すようにしています。 今は、食事でも季節感が少なっていますが、四季がはっきりとしている日本人は、季節の食材を大切にしてきました。 春の季節の大切なものを味わいたいですね。

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