2018年12月1日土曜日

脂と脂の違いは?

日本健康マスター検定 公開テキストから

とり過ぎが問題になる「あぶら」ですが、厳密には常温で固まる「脂」と固まらない「油」に分けられます。

前者は肉の脂身や皮、バターなど動物性脂肪の多い食品に、後者は魚や大豆、植物油など植物性脂肪の多い食品に含まれます。

これらの主成分は脂質で、脂肪酸によって構成されます。

「脂」には飽和脂肪酸が、「油」には不飽和脂肪酸が多く含まれます。

飽和脂肪酸には動脈硬化を招く作用があり、“体によくないあぶら”といえるでしょう。

しかし、飽和脂肪酸の摂取量を極端に制限すると、脳出血のリスクが高まることがわかっています。

また、いくら不飽和脂肪酸が、“体によいあぶら”であっても、脂質=高エネルギーですから、とり過ぎれば肥満などの要因になります。

ようはどんな「あぶら」も、適量をバランスよくとることが大切なのです。

特に、マーガリンやショートニングなどのとり過ぎには注意が必要です。

これらには、近年、健康被害が注目されている「トランス脂肪酸」が多く含まれます。

トランス脂肪酸は、植物油や魚油を半団体や固体の油脂に加工する際に、水素を添加することで発生する脂肪酸で、血液中のLDLレステロールを増やし、心筋梗塞の危険を高めるといわれています。

不飽和脂肪酸   青背の魚、植物油、大豆製品など

飽和脂肪酸    肉類、加工肉、乳製品など

トランス脂肪酸  菓子類、揚げ油、マーガリンなど
 
 
日本は海に囲まれた国なので、以前は魚からの油の消費量が多い民族でした。
 
やっぱりバランスよく食べることに落ち着くんだとも思いますね。