2022年12月30日金曜日

生活習慣とがんのリスクの関係について

日本人の死亡原因の1位は、長年にわたりがんですが、それだけ日本人は長生きしいているともいえます。 各部位のがんは、日頃の生活習慣と深い関係にあることがわかっています。 科学的な根拠が出されて、「確実」「ほぼ確実」「可能性あり」の3つで、リスク付けされています。 リスクのある生活習慣をしても、すぐにがんが発生するわけではないのですが、長年にわたると危険性は高まってきますね。 適度な運動は、大腸がんと乳がんのリスクを減らすとされていますが、それ以外にも血圧を下げる(血管を軟らかくする) 血糖値を下げる、運動器の維持に役立つ、善玉コレステロールを増やす、精神的にもよいなど、色々な効果もあります。 生活習慣病に対する病院薬は、薬で抑えることはできても病気を改善する薬ではないので、健康的に生活習慣を心がけたいですね。       肺がん 肝臓がん 胃がん  大腸がん   乳がん    食道がん 喫煙    確実↑ ほぼ確実↑ 確実↑  可能性あり↑  可能性あり↑  確実↑ 受動喫煙 確実↑ 可能性あり↑ 飲酒 確実↑ ほぼ確実↑        確実↑ 肥満       ほぼ確実↑ ほぼ確実↑ 可能性あり↑ (BMI30以上) 確実(閉経後) 運動 ほぼ確実↓ 可能性あり↓

2022年12月1日木曜日

コロナウイルス薬(塩野義製薬)の効果は?

現在、行動制限が解除されて、第8波ともいえる状態に近づいています。 塩野義製薬のゾコーバが、軽症の患者にも服用できる薬として認可されました。   (これまでは、軽症者に服用できる薬はありませんでした) ゾコーバは、塩野義が過去にコロナ感染の12症状の改善薬として申請しましたが、効果が認められないと認可されませんでした。 あらためて、疲労感・発熱・鼻水や鼻づまり、のどの痛み、咳のオミクロンに特徴的な5症状に絞って申請して、認可されました。 治験では、発症3日以内に服用すると、症状改善を約1日早める効果があると (個人的には劇的な効果は期待できないようですが・・) 高血圧薬や脂質異常症などの薬などを服用されている方は、併用できない薬が36種類あって、服用薬が多い中年以降の方は、服用範囲が限られることも。 国としては、コロナから3年目を迎え、いつまでもワクチン接種を続けるだけでなく、治療薬を出して沈静化のくさびを打ちたい・・   それも供給が滞らない国産でということもあるのではとも思います。 今後使用されて効果が確認されれば、今より広く供給されます。 (厚労省は塩野義と100万人の調達で合意しています) 効果が認められなければ、1年後に承認は取り消されます。 現在コロナ患者が増加に転じ、感染者で軽症の人は“自宅待機”になっています。 ゾコーバはもちろん医療機関でしか投与できないので、その部分をどうするのかの指針は出ていません。 コロナ対策の決定打とはならない可能性もあり、引き続き感染予防には注意が必要ですね。