2021年12月1日水曜日

オミクロン株が出現した背景は

新しい変異株として、オミクロン株が出てきました。 すでに国内でも確認され、これからの感染拡大が危惧されるところです。 ウイルスは原因は不明ですが、勢力争いのようなものがあり、仲よくウイルスが共存することはなく、 今後デルタ株が、オミクロン株に急速に切り替わっていくものと考えられます。   (昨年インフルエンザウイルスがほとんど見られなかったように) 細胞への侵入のとっかかりの“スパイク”が30ほどの変異があり、これまで感染した人が再度感染することも考えられます。 実は今回のアフリカでの新たな出現は、以前から心配されていました。 日本などの国ではワクチンの接種が進行していく中で、アフリカ諸国では10%に満たない国もあり、 感染が繰り返される中で“コピーミス”が起こり、変異が起こってしまいます。 ども国も自国ファーストは仕方のないことなのでしょうが、改めて全体のことを考えていかないと元の木阿弥に・・ 賢者は歴史から学ぶとも言われますが、今回は経験から学ぶことも大切だとも思いますね。

2021年10月1日金曜日

世界保健機構(WHO)は、なぜワクチン接種3回めを推奨していないのか

国内でもコロナワクチン接種3回めが行われることになっています。 もともとインフルエンザワクチンでも毎年受けるように、ワクチンは1度打てば永久に効果があるものではありません。 2回め接種後に感染する例の多く出ており、接種の早かった今後医療従事者から始まるようです。 ただ、世界保健機構は各国での3回め接種を推奨してはいません。 理由は、ワクチンを持つ国と持たざる国との格差が広がってしまうことと、 アフリカなどの接種率の低い地域での感染が収まらず、 今後新たな変異株が表れると、これまでのワクチン接種の効果が限られてしまうためです。 とはいえ、どの国も自分の国の国民を守ることが優先とされ、難しいところです。 今後、新型から「普通のかぜ」になっていくと予想されていますが、まだまだきちんとした感染予防は必要ですね。

2021年9月1日水曜日

デルタ型の唾液内のウイルス量は、従来型の1000倍以上!

                                        薬日新聞内容から デルタ株は、6月末に日本に感染が確認され、短期間の間に全国に感染が広がりました。 これまでのウイルスと違い、家族の1人が感染すると、全員が感染してしまうほどの感染力を持っています。 デルタ株の特徴は、感染力が特に強いということ。 重症化率は、それまでとあまり変わらないということ。 重症化率が少なくても、感染者数が多くなれば、それに伴い重傷者も多くなってしまいますね。 ウイルス量は、データでは、海外や国内の報告では、唾液内のウィルス量は従来量の1000倍以上が報告されています。 唾液の中のウイルス量が多ければ、それだけ感染も広がりやすくなってしまいます。 感染力が強くて、重症化率が変わらないということは、感染に気付かず、周りに広げてしまうことも考えられます。 これからは、若年者に感染が広がると考えられていますね。 そこから、家庭内感染で親世代で広がることも懸念されます。 従来型よりも、デルタ型はワクチンの効果が落ちるといわれていますが、現時点では、感染のリスクを下げる方法としては、一番の選択なのだと考えられます。

2021年6月1日火曜日

新型コロナウイルスにかかった後の、後遺症は?

                                             NHK今日の健康6月号から 新型コロナウイルス感染症が治ったあとも、後遺症に悩む人は数多くいます。 国立国際医療研究センターで、新型コロナ感染症で入院した患者さんを調査したところ、 76%もの人が何らかの後遺症を経験していました。 発症から2か月の時点では、呼吸困難感を18%の人が訴え、 それ以外では、倦怠感(16%)、嗅覚障害(16%)、咳(8%)、味覚障害(5%)と続いています。 また、新型コロナ感染症から回復したあとには、24%の人に脱毛が起こっています。 これらの後遺症は一つだけではなく、複数発症することがよくあります。 倦怠感 倦怠感の原因には多くの場合、新型コロナウイルスに感染して長く闘病したり、隔離されて孤独感を覚えたりしたために、 心身ともに疲れきってしまったという背景があります。 ただ、新型コロナ後遺症以外にも、何らかの病気が隠れていることも考えられます。 呼吸困難感(息苦しさ) まずは、新型コロナ感染症による肺炎や気管支炎が長引いているのか、 あるいは新たに肺炎や気管支炎を発症したのかなど、息苦しさの原因を見極めます。 具体的な方法としては、咳や痰のチェック、胸部エックス線検査やCT検査のほか、血液中の酸素飽和度を調べます。 新たな肺炎が起こっていなければ、咳止めの薬や痰をとる薬を処方し、経過をみます。 息苦しさは急性期によくみられる症状で、経過とともに改善し、長引く後遺症として困るケースはあまり多くありません。 脱毛 脱毛の程度はさまざまで、「浴槽の排水溝に詰まるほど髪の毛が抜ける」と訴える人もいます。 それほどの脱毛であれば、新型コロナウイルスが皮膚に直接影響している可能性も否定できません。 しかし、多くはストレス性の脱毛ではないかと考えています。 ほかの原因としては、甲状腺や副腎のホルモンの異常も考えられます。 新型コロナウイルスの影響でホルモンの異常が起こる可能性があるからです。 そのため、血液検査でホルモンの状態も調べます。 現在、新型コロナ後遺症で起こる脱毛には特効薬がないため、治療では皮膚科と連携し、通常の脱毛に使う薬を用います。 嗅覚障害。味覚障害 嗅覚障害は、その深刻さが本人にしかわからない部分が多く、個人差も大きいため、客観的判断が難しい症状です。 原因としては、新型コロナ感染症の影響で、鼻やのどの粘膜が荒れて、においや味がわからなくなり、 それが長引いていることが考えられます。 不安・抑うつ 診察のポイントは、症状を詳しく聞き、その背景に何があるのかを時間をかけて見極めていくことです。 心の不調を引き起こす原因の一つは、周囲の人の患者さんに対する認識です。 新型コロナ感染症を発症すると、冷たく厳しい日でみられて、つらい思いをすることもあります。感染者数が多い地域よりも、少ない地域のほうが、患者さんを特別な存在として捉えがちで、そのよう な状態が生じやすい傾向にあります。 また、新型コロナ感染症によって、仕事を休まざるをえないことや、後遺症が起こり職場復帰がままならないことも、 患者さんの精神状態に影響します。 強い焦りや孤立感を覚え、頭痛や不眠、倦怠感が生じた例もありました。 * * * 新型コロナ後遺症は、原因や治療法に関して未解明な部分がまだ多いのが現状ですね。 後遺症の実態もよくわかっていません。 新型コロナ後遺症を診療する医療機関は限られていますので、受診先をインターネットで探すほかにも、 信頼できるかかりつけ医などに相談してみるのもよい方法です。

2021年5月1日土曜日

コロナワクチンのメリット、デメリットは

日本ではワクチンの供給が遅れており、医療関係者と、高齢者、持病のある方を優先的に摂取が始めているため、 一般の方には7月以降の摂取になる予定になります 副反応の報告もあり、打ちたいと希望している方は、現時点では2/3になっています リスクとデメリットを考えると、打ったほうが圧倒的に良いと考えられます (あくまで個人的な見解ですが) アナフィラキシーショックなどの報告もあります。 ただ、そういった方はアレルギーのある方(今まで薬をのんで薬疹の出る方などに多い)などに多く、 通常はあまり今のところ出ていません。 ショックで亡くなった方も、今のところ出てはいません。   (ただ、長期間のどういう影響が出るかは、まだわかりません) 発熱の発症は比較的多く、約38%の方が出ているようです。 発熱は女性の方のほうが割合が高く、特に20代女性では、約1/2に・・ ある程度の痛み、発熱、倦怠感は出ることもあるとの意識を前もって持っていれば、あわてずに済みます。 ある意味免疫としてむ体が認識しているとの反応です。 変異種も次々と出てきており、100%の割合で予防できるわけではありませんが、 ワクチンとは、スタートからすべてを予防するものではなく、リスクを減らすものなので、 感染のリスクを“減らす”と考えてはとも思います。

2021年3月1日月曜日

血圧の上が高いと、下が高いとはどう違うのか?

血圧とは、言葉通り、血管の内腔への圧力のことです。 上(最大血圧)は、心臓が血液を押し出すときにかかる圧力 下(最小血圧)は、圧力が過ぎて、血管にかかる血圧になります。 上の血圧が高いとは、「血管が広がりにくい」という状態です。 下の血圧が高いとは、「血管が硬い」という状態です。 例えて言うと、ゴムホースが古くなると硬くなって縮まなくなってきます。 血管が硬くなって、血管が緩まなくなってしまいます。 数字が上の数値に目が行きがちですが、下の血圧が高いほうも影響が大きくかかわります 血管に“ぐっ”と圧力がかかった後に、十分に緩むと、血管に“休む”ことができます これが下が高いと、常に圧力がかかった状態が続くことになり、負担が増えてしまいます。 軽い運動では、「一酸化窒素」という、血管を軟らかくするホルモンが出ます。 楽しく運動を続けることも、血管を軟らかくすることに役立ちます。

コロナワクチンのアナフィラキシーは65歳未満が92%

現在コロナウイルスのワクチン接種が進められ、すでに2回接種が済んだ方もあります。 少し熱が出た方や、腕の痛みを訴えた方が多いようですね。 心配なのはアナフィラキシーショックといわれる、ショック状態に陥ることですが、 ファイザー製では、100万回あたり約10回といわれています。 現在での発生者の92%が、65歳未満との発表があります。 アドレナリンでの対応が確立されているので、過度の心配はないといって差し支えないと思います。 副反応では、2回目接種で、倦怠感が69%、頭痛54%、発熱38% 発熱は、接種後2日目が多く、ほとんどは数日間のうちに熱は下がります。 アセトアミノフェンの解熱鎮痛薬での対応が言われていますが、イブプロフェンやロキソニンでも大丈夫です。 副反応は、現在では女性が圧倒的に多くなっています。 年齢が若い方のほうが、頻度は高くなっています。 異物に対する体の反応が強う若い方のほうが、出やすいのは、かぜの反応と同じです。 当日はもちろん、次の日も体に負荷がかからないようにしたほうが無難ですね。