2023年6月1日木曜日

いまあらためてのIPS細胞とは

幹細胞とはもともと体の中にあり、分裂して増殖しながら、ほかの種類の細胞を生み出すことのできる細胞です。 造血幹細胞、皮膚を作る上(じょう)皮(ひ)細胞、神経を作る神経幹細胞など、さまざまな種類があります。 IPS細胞とは日本語で、人工多様性幹細胞 多様性 血液の細胞や神経細胞をはじめ、あらゆる細胞になれる能力があります。 初期化とは細胞に多様性を持たせるには、受精卵が分裂していく初期の段階の「胎(たい)盤(ばん)胞(ほう)」の状態まで戻す必要があります。 いわば、細胞を“初期化”します。 特定の4種類の遺伝子を投入することで、細胞は初期化され、IPS細胞ができます。 こうしてできたIPS細胞に対して、それぞれ適切な物質を加えて刺激を与えると、増殖して血液の細胞や皮膚の細胞、神経細胞、心筋細胞などに誘導されていきます IPS細胞はあらゆる細胞になれる夢のような細胞です。 まさにノーベル賞に値する大発見ですね。