2017年4月1日土曜日

長男・長女は、花粉症になりやすい !?

薬日新聞記事内容から

日本では、およそ「3人~4人に1人」が花粉症とされていますが、最近、体質や環境的要因のほか遺伝的な要因が取りざたされています。

ロート製薬の調査によると、10歳から16歳の子どもに対して「出生順」と「花粉症かどうか」を尋ねたところ、第1子で39・7%、第2子で29・2%、第3子で28・6%が「花粉症」との回答がありました。

2011年に滋賀県立保健センター小児科部長の楠隆医師がアメリカの学会でこれを裏付ける統計データを発表しています

保護者約13000人へのアンケート調査で、第1子は「食物アレルギー」「アトピー性皮膚炎」「アレルギー性結膜炎」などを発症する割合が、弟や妹たちよりも高いとの結果が出ています。

アメリカのサウスカロナイナ大研究チームは、およそ1200人の新生児の臍帯血(さいたいけつ=へその緒に含まれる血液)を調べ、「IgE」(兄疫グロブリンE)と呼ばれる抗体の量を測定。

IgE」は多ければ多いほどアレルギー体質が強いということになります。

この調査の結果、第一子はそれ以降に生まれた子供よりもlgEレベルが高い傾同があるとの結果が導き出されました。

つまり、長男や長女は外的要因とは別に、母親の胎内にいる時点からアレルギー疾患」になる可能性が高いとうことになります。

第1子が花粉症になりやすい理由として有力視されているのが、「衛生仮説」と呼ばれるものです。

第一子は家庭に大人しかいない状態が多く、細菌やウイルスに比較的少ない環境で育ちます。

それに対して、第二子以降は、第一子などと同じ空間にいることなどで、第一子がまき散らす細菌やウイルスに感染する機会が増えるため、第一子と比較して免疫細胞が育つ機会が多くなります。

第一子のほうが第二子以降と比較して、衛生環境が良いために、幼児期の免疫系の発達が十分に整わずアレルギー体質の人が多いのではないかと考えられています。

幼少期に清潔すぎる環境で育った場合は、花粉症などのアレルギー体質になりやすい。

少子化により、長男長女のみが多くなるために、アレルギー疾患を持つ子供は、まだまだ増えると考えられています。

 


日本がきれいになったことがアレルギーが増えた原因の一つとも言われています。

汚くなる必要はありませんが、“そこそこ”が大切なんでしょうね。

 

 

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