和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたのが2013年
以来、海外からも注目されていますが、和食も時代とともに変化しています。
東北大学の研究グループは、「1975(昭和50)年ごろの和食が最も理想的である」と発表しました。
一口に和食といっても、時代とともに欧米化などの変化をしているので、どの時代のものがよいのかを研究しました。
比較したのは、1960年、1975年、1990年、2005年。平均的な家庭がどんな食材をどう調理して食べていたかについては、厚生労働省が毎年実施する国民健康・栄養調査があり、それをもとに各年の食事を1週間分つくり、粉末化してマウスに与えました。
そして、それらがどう消化・吸収され、どのような効果をもたらしたのかを、遺伝子レベルまで解析したのです。
結果、75年の食事が代謝を最も活発にし、それによってマウスの内臓脂肪は少なく、スマートだったのです。
がんの発症率は05年の1/4に、糖尿病も05年の1/5に抑えられていることもわかりました。
脳機能も調べたところ、05年より4倍よい機能を維持していることがわかりました。
年ごとの比較から、75年の食事のどこが優れているかもわかってきました。
よく1日30品目を食べるという目標が掲げられますが、それではエネルギー過多になりやすいことがわかっています。
そこで、今の食卓に、「一品足す」ことを心がけてください。
食物の成分が体に消化・吸収される際、体内の吸収機構が働きます。
吸収機構は駅の改札口のようなもので、食品成分の数だけ改札口があるイメージです。
1つの食品ばかりを食べていると、1つの改札口だけが混雑して消化・収が十分にできなくなります。
この状態が続くと、病気になったり、老化しやすい状態になります。
逆に食べないために使われない機構は退化し、やがて食べても栄養として吸収されにくくなります。
2 卵や大豆などの食材を食べる
卵はバランスのよい完全栄養食品です。
特に、血中の悪玉コレステロールを下げる作用を及ぼすオレイン酸が豊富です。
卵はコレステロールを多く含むので疑間に思うかもしれませんが、健康なら食事でコレステロールをとっても、その値は一定以上は上がらないようにブレーキが働きます。
体内で合成されるコレステロールを抑える薬をのんでいる人でなければ、特に高齢者は積極的に食べてほしい食材です。
もう1つの完全栄養食品といえば大豆です。
たんぱく質、脂質、炭水化物の三大栄養素がバランスよく含まれ、特に新陳代謝に必要なたんぱく質が豊富です。
そのたんぱく質が分解される際に、大豆ペプチドができます。
これは基礎代謝を促し、内臓脂肪や皮下脂肪を減らすことにつながります。
しかも大豆は、おから、高野豆腐、厚揚げ、油揚げ、湯葉、枝豆、きなこ、納豆、豆乳、みそなど、いろいろな食べ方ができます。
食べ飽きないだけでなく、例えば、納豆とみそでは吸収される成分が全く違ったりして、栄養面でもバラエティーがあります。
なかなか昔の食事に戻ろうとしても、一遍には・・・
ただ、世界中で健康食とされる日本食を、日本人が大切にすることは、健康へのかなめに
大切なものを大切に (^.^)
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