2022年8月1日月曜日
医者の出す胃薬で、認知症になる・・?
今週の読売テレビの「オクトー 感情捜査官」というドラマの中で、
女性が、介護施設に入所している母親を、認知症にして早く死亡させるために、
自分が処方されている薬を母親に飲ませるという話がありました。
その薬とは「胃酸分泌抑制薬」
その名前のように、胃酸の分泌を抑える薬です。
市販薬では“ガスター”や、医療用ではプロトンポンプ阻害薬では“タケプロン”などがそれにあたります。
薬的には、セロトニンを抑える薬です
これらの薬は神経にも関係するために、副作用として“せん妄(もう)”というものがあります。
せん妄とは、わかりにくい表現ですが、“ボー”となることです。
短期間では問題は少ないのですが、長期間服用すれば影響も出てくる可能性もあります
医療関係者では、理解していることではありますが、ドラマにも出てくるとは・・
一般に認知されるようになってきたのだと思います。
(厚生労働省は、高齢者の長期使用に注意される薬の一つとして指定されています)
2022年7月1日金曜日
かかりつけ医って、具体的にはどんなもの?
かかりつけ医は、普段の健康アドバイザーとして頼りになり、いざというときに大きな病院への紹介への窓口にもなります。
かかりつけ薬局もあり、いくつかの医療機関から薬をもらっている場合にも、一通り見てもらえ重複しないように管理してもらえます。
Ⅰ 定義
なんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医・専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療・保健・福祉を担う総合的な能力を有する医師 (日本医師会)
かかりつけ医を持つメリット
病気の早期発見・早期治療につながりやすい、ライフスタイル・仕事・性格なども考慮して治療できる
紹介状を出してもらい、専門医・医療機関をスムーズに受診できる
Ⅱ 特徴
受診する患者の健康状態や既往症、生活習慣を継続して把握している
特に病気ではなくても、健康相談を目的に訪れてかまわない
もし専門外の検査や治療が必要な状態であれば、専門の医師・医療機関への紹介状を書き、速やかに受診できるよう取り計らってくれる
地域の他の医師・医療機関と情報を共有し、休日や夜間といった診療時間外での緊急対応に動くこともある
介護や福祉の専門家と連携して在宅医療に携わる医師もいる
患者の立場からすれば、医療に関するコンシェルジュのような存在
かかりつけ医というと、一般的には内科の医師が多いイメージがあるが、信頼できる医師がみつかれば他の診療科でもかまわない
Ⅲ かかりつけ医の判断基準
「話しやすい」「信頼できる」と感じるかはひとつの判断基準になる
かかりつけ医を選ぶのには今のところ特別な手続きや契約は不要
この医師をかかりつけ医にしようと決めるところから始まり、気軽に声をかけてよい
医師と関係を築くのが第一歩で、上手にコミュニケーションできれば、自分の健康状態や希望をより理解してもらえる
☆ 医者選びは寿命の一つとも言われます。身近に自分のことをわかってくれている医師を持つことは心理的にも心丈夫になりますね。
2022年6月1日水曜日
歯の健康は、全身の健康に!
健康の専門家が、健康にかかわる行動の大切なこととして、“咀嚼”があります。
歯の健康は、全身への健康につながります。
Ⅰ 動脈硬化
歯周病菌が血管壁に付着すると、動脈硬化が促進しやすいと考えられていて、脳卒中や心筋梗塞などの危険性が高まります。
脳卒中のリスクを約13%、心筋梗塞などの心疾患のリスクを約15%高める
Ⅱ 心内膜炎
人抗弁を使っている人は弁の周囲の血行が悪くなりがちで、そこに歯周病菌が付着すると増殖し心内膜炎を起こすことがあります。
Ⅲ 早産・低体重児出産
妊娠中に歯周病があるとプロスタグランジンの濃度が高まり、子宮の収縮が起こりやすくなり、早産になったり、低体重児出産の可能性が出てきます。
Ⅳ 誤嚥(ごえん)性肺炎
食べ物が誤って気管に入ると、そこに含まれる歯周病菌や炎症物質が気管支に炎症を起し、気管支炎や肺炎になることがあります。
要介護の高齢者に定期的に口腔ケアをすると、発症率が約4割低下 (国立長寿健康医療センター)
Ⅴ 肺炎
全国11か所で行われた調査で、介護が必要な高齢者に口腔ケアをしたグループは肺炎の発症率が約11%で、しなかったグループは約19%
Ⅵ がん
肺・腎臓・膵臓のがんや白血病などの血液のがんを発症する可能性が高いという海外の報告がある
米国の大規模調査では、がんの発症率を約14%高める
歯周病が引き起こす体内の炎症物質が関係しているとみられています。
Ⅶ 認知症
歯周病で歯を失い、噛むことができなくなると、脳への刺激が少なくなるなどで認知機能が低下し、認知症を発症する危険性が高まるといわれています。
脳には病院菌が侵入するのを防ぐ機能があるが、脳周囲に達した炎症物質が機能を低下させる
歯周病原因菌とそれに伴う炎症物質によって、脳内でアミロイドβたんぱく質が増え、脳神経が損傷する
健康な歯は見た目だけでなく、体の様々な部分にも関わっています。
まーいいか・・ではなく、大切にしたいですね。
2022年5月1日日曜日
春の味は“苦味”・・・?
味には、塩、甘、酸、旨味・・があります。
漢方では、春の味として“苦味”としています。
春の季節の食材に、菜の花などの、苦みの多い食材が多くなります。
“苦味”は、自然界では、“毒”にあたります。
人の身体は、“毒”を感じると、排除しようと、消化器が動き始めます。
漢方では、その働きを利用して、毒でない“苦味”を体に入れることで、消化器を動かして、
胃腸の働きを高めることに利用しています。
“酸っぱみ”は、自然界では、“腐ったもの”です。
同じように、早く出そうと働きます。
これを利用して、懐石料理では、食事の初めに、酢の物を出して、食欲を出すようにしています。
今は、食事でも季節感が少なっていますが、四季がはっきりとしている日本人は、季節の食材を大切にしてきました。
春の季節の大切なものを味わいたいですね。
2022年4月1日金曜日
コロナワクチン3回め接種のメリット・デメリットは?
「NHK きょうの健康3月号から」
なぜ3回目の接種が必要かといえば、新型コロナウイルスに対するワクチンの効果は、時間がたつにつれて低下することがわかったからです。
オミクロン株流行前のアメリカの研究では、ファイザー社製のワクチンの接種を受けた12歳以上の人の場合、2回日接種後1か月以内では感染予防効果が88%ありましたが、5ヶ月後には47%に低下していました。
同じ傾向はモデルナ社製のワクチンでも認められています。
ワクチンには重症化を予防する効果もありますが、これもやや低下することがわかってきました。
イギリス保健安全保障庁が、アストラゼネカ社製も含めたすべてのワクチンについて、オミクロン株による人院を防ぐ効果を調べたところ、2回目接種後3か月までは65~85%あったのに、6か月以降は30~35%にまで低下したと報告しています。
ただ、3回目の追加接種を受けると、接種から3ヶ月以内で入院防止効果が80~95%にまで上昇することがわかりました。
重症化予防の点からも、追加接種を積極的に進めたほうがよいと考えられます。
3回目の接種の副反応は?
副反応について、フアイザー社が行った調査があります。それによると、2回日と比べて3回日ではやや多かったのは接種部位の痛みと倦怠感で、逆にやや少なかつたのは頭痛、筋肉痛、38℃以上の発熱という結果でした。
日本の調査をみても、大きな差はありませんでした。
ワクチンの接種には、メリットデメリットがあります。
ワクチンは自分を守るだけではなく、自分の大切な人を守るためでもあります。冷静に判断したいですね。
2022年3月1日火曜日
アレルギーは、「夜つくられる」
先週は真冬の寒さでしたが、一気に春が来たようです。
春の到来と一緒に来るものは、花粉があります。
以前に出した内容ですが、この季節なのでもう一度。
アレルギーは「夜つくられる」ともいわれています。
夜寝ている間に、部屋のホコリを吸いこんでしまうことも・・
アレルギーがある人は、寝る場所の頭の近くを少し掃除するだけで、効果があります。
朝、起きた時に水を飲むことは、健康的に良いこととされています。
就寝中に水分不足になった体に水分補給と、胃に水を入れることで刺激を与え、通じを良くする働きもあります。
起きた時に水の飲む前に、ほこりなどを含んだ口をすすぐと、洗い落とせます。
アレルギーと関係ありませんが、目薬はもちろんいつでもさせますが、朝さすことも有効です。
目は涙から栄養をもらっていますが、就寝中はまぶたを閉じているので、涙は出ていません。
体と同じように目も一晩中渇いた状態にあるので、朝顔を洗うのと同じように目薬をさすのもいいですね。
1滴さすのも2滴さすのも目に入る量は同じなので、1滴で十分です。
2022年2月1日火曜日
コロナ関連死で、今後最も多くなると予想されるものは
約2年前から始まった、コロナ感染から、多くの方が感染し、亡くなった方も多くあります。
現時点で、日本国内でコロナ感染で亡くなった方は、約18000人になります。
今後、コロナ感染で健康に関することで懸念されることは、がんと考えられています。
がんで日本国内で亡くなる方は、年間約38万人です。
一昨年、昨年から、がんにかかった方が、減ってきています。
これは、一つとして、健康診断などが減ったことがあります。
コロナ感染を危惧したこともあり、約3割減少しています。
今後その反動として、がん患者が激増することが予想されています。
がんは初期なら命が助かる時代になっています。
自覚症状がなく、健康診断などで見つかったがんは、その多くが治ることができますが、進行してからでは手遅れになります。
正しく恐れることも大切ですね。
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