2023年4月1日土曜日
がん検診はなぜ毎年受ける必要があるのか
がんは男性が生涯のうちに3人に1人、女性が2人に1人かかる身近な病気になっています。
ただ、命にかかわる病気なので簡単にとらえることはできません。
早期発見・早期治療が一番大切で、各健康診断が推奨されています。
がん細胞は最初に発生してから10~20年くらいで約1㎝の大きさになります。
1㎝くらいから発見されて、1㎝以下のがんの診断は現在の医学では難しくなっています。
早期がんは2㎝までのがんのことですが、2㎝までは症状が出ることはあまりありません。
1㎝のがんが2㎝までに大きくなるのには1~2年程度かかります。
現在の治療では2㎝までのあいだにがんを見つけることができれば、9割以上の完治ができます。
自覚症状がなくても毎年診断を受けることで、2つの分かれ道の行く末が大きく変わることになります。
2~3年ほっておくと、前は発見できなかったがんが、もう転移するほど大きくなってしまっていたということも考えられます。
転ばぬ先の杖の意識が大切ですね
2023年3月2日木曜日
加齢臭の原因物質は?
本内容から
加齢臭は皮脂成分が酸化することで発生し、中年以降の男女によくみられる体臭ですが、若くても体の酸化が進んでいる場合は発生する可能性があります。
主に腋や耳、首の後ろ、後頭部などに出やすいといわれ、自分ではなかなか気づきにくいのがやっかいなところです。
いちばんの原因と考えられているのが、皮脂腺の中にある「2-ノネナール」という物質。
加齢とともに増加する脂肪酸が体内の活性酸素と結びついて2-ノネナールに変化します。
体内と体外、両方から予防するのがよいとぃわれています。
体内からの予防には脂質を授りすぎないこと、アルコールを飲みすぎないことです。
脂質を多く摂取すると皮脂の分泌量が増加し、2-ノネナールが発生しやすくなります。
アルコールの飲みすぎは活性酸素を増やします。
体外からの予防はシャワーを浴びるだけでなく、40~ 42℃ の湯船にしっかりと浸かるのが有効。
入浴で汗をかくと汗腺内が掃除されます。
さらに臭いが出やすい部位をしっかり洗うと、臭いの解消が期待できます。
人の五感の中で一番働いているのは「目」ですが、人間以外の動物は「鼻」です。
自分の身を守るために欠かせないものだからです。
人も動物なので、異質なにおいを「危険」と判断してしまいます。
あまりにきれいに固執するのはちょっと思いますが、エチケットは大切にしたいですね。
2023年2月1日水曜日
年代別のがんの罹患率は
日本経済新聞 「がん社会を診る」から
日本人男性の場合、55歳までにがんを罹患(りかん)する確率は5%
65歳までには13%
75歳までには32%
85歳までには53%
生涯では65.5% 3人に2人
日本人は戦後しばらくは死亡原因の1位は心臓病でした。
現在でも外国では死亡原因の1位が心臓病の国はたくさんあります。
それだけ日本は医療が発展して、日本人が長生きする時代になったということでもあります。
人生100年時代とも言われ、まだいきいきと社会で活動中にもかかわらず、がんにかかってしまうこともあります。
昭和の初期の時代では、がんの中で胃がんが一番死亡率が高かったのですが、
現在ではステージⅠ(粘膜にとどまっている場合)では、99%以上の確率で助かります。
やはり早期発見と早期治療がとても大切になってきますね。
2022年12月30日金曜日
生活習慣とがんのリスクの関係について
日本人の死亡原因の1位は、長年にわたりがんですが、それだけ日本人は長生きしいているともいえます。
各部位のがんは、日頃の生活習慣と深い関係にあることがわかっています。
科学的な根拠が出されて、「確実」「ほぼ確実」「可能性あり」の3つで、リスク付けされています。
リスクのある生活習慣をしても、すぐにがんが発生するわけではないのですが、長年にわたると危険性は高まってきますね。
適度な運動は、大腸がんと乳がんのリスクを減らすとされていますが、それ以外にも血圧を下げる(血管を軟らかくする)
血糖値を下げる、運動器の維持に役立つ、善玉コレステロールを増やす、精神的にもよいなど、色々な効果もあります。
生活習慣病に対する病院薬は、薬で抑えることはできても病気を改善する薬ではないので、健康的に生活習慣を心がけたいですね。
肺がん 肝臓がん 胃がん 大腸がん 乳がん 食道がん
喫煙 確実↑ ほぼ確実↑ 確実↑ 可能性あり↑ 可能性あり↑ 確実↑
受動喫煙 確実↑ 可能性あり↑
飲酒 確実↑ ほぼ確実↑ 確実↑
肥満 ほぼ確実↑ ほぼ確実↑ 可能性あり↑
(BMI30以上)
確実(閉経後)
運動 ほぼ確実↓ 可能性あり↓
2022年12月1日木曜日
コロナウイルス薬(塩野義製薬)の効果は?
現在、行動制限が解除されて、第8波ともいえる状態に近づいています。
塩野義製薬のゾコーバが、軽症の患者にも服用できる薬として認可されました。
(これまでは、軽症者に服用できる薬はありませんでした)
ゾコーバは、塩野義が過去にコロナ感染の12症状の改善薬として申請しましたが、効果が認められないと認可されませんでした。
あらためて、疲労感・発熱・鼻水や鼻づまり、のどの痛み、咳のオミクロンに特徴的な5症状に絞って申請して、認可されました。
治験では、発症3日以内に服用すると、症状改善を約1日早める効果があると (個人的には劇的な効果は期待できないようですが・・)
高血圧薬や脂質異常症などの薬などを服用されている方は、併用できない薬が36種類あって、服用薬が多い中年以降の方は、服用範囲が限られることも。
国としては、コロナから3年目を迎え、いつまでもワクチン接種を続けるだけでなく、治療薬を出して沈静化のくさびを打ちたい・・
それも供給が滞らない国産でということもあるのではとも思います。
今後使用されて効果が確認されれば、今より広く供給されます。 (厚労省は塩野義と100万人の調達で合意しています)
効果が認められなければ、1年後に承認は取り消されます。
現在コロナ患者が増加に転じ、感染者で軽症の人は“自宅待機”になっています。
ゾコーバはもちろん医療機関でしか投与できないので、その部分をどうするのかの指針は出ていません。
コロナ対策の決定打とはならない可能性もあり、引き続き感染予防には注意が必要ですね。
2022年11月1日火曜日
半日絶食の効果は・・・?
日本経済新聞 9月17日 カラダづくりから
体重減少、血糖値や血圧の低下、体内の炎症を抑える、腸内の善玉菌を増やす・・
半日断食は、医学的に多くの効果が認されている。
細胞内で、不要なたんぱく質を分解するオートファジーが進み、細胞のがん化や老化も抑える作用もある。
食後10時間以上たつと、エネルギー源のグリコーゲンが減り、ケトン体が使われるようになる。
ケトン体は中性脂肪やたんぱく質を分解して作られるため、内臓脂肪が減り、高血圧や高血糖が改善すると考えられている。
このように、半日断食は効果があるが、朝食を抜くと太りやすくなり、体内時計のずれが起こり、午前中のパフォーマンスが低下する。
理想は(あくまで理想は、)夕方6時に夕食をとれば、次の朝まで半日の断食ができる。
夜は血糖値を下げるインスリンの働きが弱り血糖値が上がりやすくなるので、夕食を軽めにすることが効果的。
半日断食をしてはいけない人は、がんのある人、妊婦、成長期の子供、やせ気味の高齢者など。
糖尿病の患者は、低血糖起こすことがあるので、必ず主治医に相談すること。
週に1回、月に1回でも効果がある。
空腹は最高の健康法とも言われます (食べ物をおいしく食べる1番の方法でも)
夕食は、その言葉通り夕方に食べるものですが、忙しい現代人は夜食になっていますね
夜寝るのは頭を休めるためでもありますが、体を活性化させるためでもありますね。
食後3時間で胃の中は空になるので、そのくらいの時間は寝る前に身体には必要です。
2022年10月1日土曜日
がんの男女別の発がん原因は
9月21日 日経新聞 「がん社会を診る」から
日本人男性の発がん原因の約24%が喫煙、感染が18%、飲酒が8%
女性は、感染が15%、飲酒喫煙はそれぞれ約4%
男女合わせて、発がん原因の原因一位は、感染が17%、喫煙が15%、飲酒が6%
食物繊維不足や過体重は約1%、受動喫煙は0.5%
日本人男性と女性の合計がん罹患率の原因は36%が感染症などの予防可能なものです。
がん死亡率男女合計でも、41%が予防可能です
これまで日本人のがんの原因トップはたばこでしたが、喫煙率低下とともに、がんを誘発する感染症が発がん誘因の1位になっています。
感染によるがんというと、なかなかイメージが浮かばないかも知りませんが
ピロリ菌による、胃がん
ヒトパピローマによる、脛がん
ウイルス感染による肝臓がんなど、感染によるがんは、がんの中でも少なくはありません。
コロナ過の中で、感染に対して多くの関心が寄せられるようになりました。
男女ともに死亡原因はがんですが、喫煙を含めかなりの部分が予防できます。
体の中では1日に約3000個のがんが発生しているとされ、免疫ががん細胞を処理しています。
自分自身でも関心を持っていたいものです。
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